自分の中にある「軸」が、道筋を作っていく。

今回インタビューさせていただいたのは、Personal Education部門でWebマーケティングを担当している長谷川拓人さん。

変化が大きく、競争の激しいグローバル教育市場において、ニーズを捉え、顧客の獲得に繋げています。

その背景には、自らがやりたいことを見つめ、常に新しいものを吸収し続ける、長谷川さんの姿勢が大きく影響していました。

細かいニーズを把握することで、より良いサービスを

ーー簡単な自己紹介をお願いします。

Personal Education部門のGlobalセクションで、Webマーケティングを担当しています、長谷川拓人です。前職は、IT系の企業で営業をやっていました。

ーー現在担当されているお仕事の内容を教えてください。

Personal Education部門のGlobalセクションでは、グローバル教育に関わる事業を担っています。

例えば、「EDUBAL」という海外に住む学生の方や、国際バカロレア(International Baccalaureate、IB)を履修中の方、帰国受験生、インターナショナルスクールに通っている方を対象にした家庭教師サービスを提供しているのですが、僕が担当しているのはこうした事業をより広く知ってもらい、集客に繋げるWebマーケティングという仕事です。

ーーWebマーケティングとは、具体的にはどのようなことをしているのですか?

マーケティングは色々な解釈があると思うのですが、商品やサービスをどうやって広めていくかという戦略を立てて、それを実行していくことが主な仕事になります。それをWeb上に絞って展開していく感じです。

その中でも僕が主に担当しているのが、「コンテンツマーケティング」というものです。具体的には、お客様が必要とするような価値ある情報をブログなどのコンテンツにしていって、それを使って認知度を獲得していきます。例えば、「国際バカロレア 家庭教師」で検索すると、「EDUBAL」が表示されます。そういった形で存在を認知してもらって、最終的にお問い合わせやサービスへの入会に導くことが僕の仕事です。

ーー国際バカロレアなどのグローバル教育は、まだあまり一般的ではないイメージがあります。

そうですね。なので、市場はかなり小さいです。例えば、EDUBALの顧客になり得る国際バカロレアを履修する人は、1学年1000人くらいしかいないと考えています。世界総人口が80億人くらいで、ターゲットになるのが1学年1000人くらいですよ?すごく少ないじゃないですか(笑)EDUBALがターゲットにする市場ってとても狭いんです。

ただ、そういう狭い市場の中で、これまでに認知度を獲得して積み上げてきたので、割とシェア率は高いです。一方で、シェア率をそれなりに獲得できたからこそ、のびしろがあまりなくなっているのが現状です。なので、その課題を解決するために、今はより細かいニーズにフォーカスしてサービスを提供できるようにしています

ーー細かいニーズというのは?
例えば、今、帰国子女の方々が受けられる大学の受験方法は大きく変わってきます。そういった変化に応じて、市場のニーズが変わっていくので、それを捉え直した上で、自分たちはどんなサービスを提供できるだろうっていうことを考えて、対応していくようにしています。

よく言われていることですが、やっぱりマーケティングは「顧客志向」が大事だと思います。ユーザー目線で、お客さんが何を必要としているのかということを掴む感覚は必要です。

今あるものと、自分がやりたいと思うことがつながるルートがあるか

ーーでは、これまでのご経歴について伺います。IT業界から転職されたとお聞きしましたが、その理由について教えてもらえますか?

じゃあ、まずは転職に至るまでの経緯からお話ししますね。

前職では、ソフトウェアを売る営業の仕事をしていました。そのときに、現場で接する取引相手の方が持っているニーズと、会社が積極的に売り込もうとしているものがズレていると感じました。個人的に、そのズレがあまり受け入れられなかったのですが、転職しようとしている時に「マーケットイン」と「プロダクトアウト」という言葉があるのを知って。ざっくり言うと、「マーケットイン」というのは、市場のニーズを読み取ってそれに対応できる製品を作るもので、対して「プロダクトアウト」というのは、企業とかが作りたい製品を作ってそれを売り込んでいくっていうものです。そのとき自分がやっていたのは「プロダウトアウト」になると思ったのですが、それが合っていなかったので、どちらかというと「マーケットイン」に近いような、マーケティングの仕事を探し始めたんです。前の仕事で感じていた違和感みたいなものを直すことが、転職のきっかけだった感じですね。

ーーマーケティングが軸としてあった、ということですね。

そうです。そうしてマーケティングをできる仕事を探していく中で、「教育」というジャンルが思い浮かんで。というのも、前職で教育に携わることが多かったんです。例えば、小学校のパソコンルームとかで使うソフトウェアを売り込んだりだとか。なので、マーケットインの形式で「マーケティング」をしていて、「教育」をかけ合わせた仕事ができる会社を探しているうちに、トモノカイに出会いました。

ーーマーケティングと教育をかけ合わせた仕事ができる会社って他にもたくさんありますよね。その中で、トモノカイを選んだ理由を教えてください。

すごくシンプルですが、社員の方が魅力的だったからだと思います。

ーーどのような点を魅力に感じましたか?

最初の面接のときに、いわゆる面接っぽい感じで、いろいろ質問するのではなくて、まず事業の説明をした上で、僕の人となりとかを深掘りしてくれて。そのやりがすごくいいと思いました。

それで、2次面接になると、もうほとんど面接じゃなかったです(笑)。まず、「マーケティングって何だと思う?」といった話や、マーケティングの勉強のために読んでいる本の話を雑談っぽくしました。

そういった話を通して、「こういう人たちと一緒に仕事をしていると、自分にも得られるものが大きそうだな」と思ったのが大きなポイントだと思います。

ーー転職をする際に、今ある環境を捨てて新しい環境に飛び込むことへの恐怖心はありましたか?

僕はだいぶ思い切ってたと思います。全然怖くなかったというか。

それは前職でやっていたことに対するネガティブな思いと、自分は次にこれがやりたいんだっていう思いが繋がっていて、ルートがあったのが大きいと思います。嫌なことがあって、その嫌なことを変えたら何ができるのか、自分がやりたいことは何かというところを考えたときに、「ああ、じゃあ、自分がやりたいことはこうなんだ」「じゃあ、それをできる場所に行けばいい」と1本の線で繋がってからは、速かった気がします。

自分にとって少しでもプラスになるような道筋を考え続ける

ーー入社後、トモノカイの印象はどうですか?

面接のときに感じた、社員の方の知的さみたいなものは改めて感じます

実際入社してわかったのは、会社として、全体的に勉強をし続けることを促進していることです。個人の学びを重視する雰囲気があって、常に学び続けていて、考え方をアップデートし続けているからこそ、こういう考え方ができるんだろうなと思います。

トモノカイには書籍購入補助制度(※会社負担で書籍が購入できる制度)があるので、それも大きい気がしますね。自分自身、本を読む習慣につながっているし、周りも新しいことをもっと吸収していこうという雰囲気があると思います。本を読むことで、一般論を吸収して、その知識と自分が持っている現場のノウハウとをかけ合わせて、より良いプラスの状態にしていく意識は感じますね。

そういう環境にいて、新しいことをいっぱい知ることがで知的好奇心が満たされることがいいと感じます。「あ、そんな考え方があるんだ」とか、「そんな考え方をすればうまくいくんだとか」っていうのが分かった瞬間は、すごく楽しいと思いますね。

ーーでは、長谷川さんがお仕事をする上で大事にしていることはありますか?

うーん、なんでしょう…。成果とかはあまり気にしないタイプですし…。

ーー成果を気にしない、とは?

いや、もちろん成果は求めるべきだと思いますよ(笑)。社内にも成果を求める人はたくさんいますし、僕も成果は出すべきものだと思うので。会社としてのビジョンやミッションがあって、もちろんそれを意識した上で、個人的にはあまり気にしていないというか。やりたいことがあって、それをやって、それが正しければ成果が出るという結果論で考えている感じですね。

ーーでは、最後にこのインタビューを見ている方に、メッセージをお願いします。

本当にやりたいことがあるなら、やった方がいいということですね。しんどかったら何やっても意味ないと思うので。

やりたくないことがあって、それから逃れるために動くことは全く悪くないと思います。ただ、そこにちゃんと論理や道筋が伴っているかが大事です。自分にとって少しでもプラスになるように動くことが大切で、今ある環境に対して持っているネガティブなイメージと、自分がやりたいことや次の環境に求めるもののマッチ度が高ければ動いた方がいいと思います。反対に、その道筋が明確になるまでは考え続けた方がいいです。自分の行き先に関して、ポジティブなイメージ、プラスなイメージがつくまではたくさん考えてみて、その上で動いた方がいいと思います。

ーー論理や道筋を重視する長谷川さんならではのアドバイスですね。今日はありがとうございました!