表彰者インタビュー

キーワードは「誠実さ」。社内で表彰された三人の仕事への向き合い方

トモノカイでは半期に1回「MVP表彰式」、年に1回「経営理念アワード」が開催され、最も活躍した社員・経営理念を体現した社員を表彰し、全社で事例を共有しています。
表彰制度は社員にどのような影響を与えているのでしょうか。そして、トモノカイで活躍している社員は何を意識して仕事に取り組んでいるのでしょうか。
2022年度のMVP表彰式・経営理念アワードの表彰者3名にお話を伺いました。

【目次】

プロフィール

自分が受賞するとは思っていなかった

仕事をする中で困難だったこと

仕事に誠実に向き合い、逆境も楽しむ

表彰制度を自分のモチベーションに繋げる

今後の展望

プロフィール

横尾さん|未来教育創造室(写真中央)
新卒で教育業界の企業に入社し、教材の制作に携わる。2021年7月にトモノカイへ入社。
現在は「未来教育創造室」に所属し、コンテンツディレクターとして探究学習に寄与するイベントの企画・運営や教材の企画・制作などを行っている。

2022年度下期 リーダー層MVP
6つの地方自治体・旅行会社との折衝を行いながら地域探究教材の企画・制作を推進し、社内外をディレクションすることで納期通りに完遂。その結果、当該領域の予算目標比を高い数値で達成し、部門の目標売上達成に大きく貢献したことが評価されました。

坂田さん|放課後支援部門(写真右)
新卒で商社に入社し、人事に携わる。2022年5月にトモノカイへ入社。
現在は「放課後支援部門」に所属し、プログラムディレクターとして放課後支援プログラムの企画・運営を行う。2023年10月からリーダーとしてマネジメントにも携わっている。

2022年度下期 プレイヤー層MVP
顧客からの期待や要望に正面から向き合い、企画と改善を繰り返しながらビハインド状態から高い顧客評価を獲得。コンペを乗り越え、現在は学校側から経営のパートナーと認められていることが評価されました。

中村さん|グローバル教育共創室(写真左)
新卒で教育業界の企業に入社。2021年6月に第二新卒としてトモノカイへ入社。
現在は「グローバル教育共創室」に所属し、プログラムデザイナーとして日本の中高生・日本に来ている外国人留学生に向けた国際交流プログラムの企画・運営を行っている。

2022年度 経営理念アワード受賞
生徒・先生に対して果たしたいミッションに純粋に向き合い、先輩が入り込めなかった多数の学校で信頼を獲得。チーム全体のことを自分ごとと捉え、チームリーダー不在下で自らの役割を超えてオペレーション体制維持のリーダーを担った点も評価されました。

自分が受賞するとは思っていなかった 

――MVP・経営理念アワードを受賞された時の感想を教えてください。

坂田さんサプライズで発表されて驚きました。自分の部門からMVPが出てほしいとは思っていましたが、自分だとは思わなかったので驚きましたし、ありがたいなと思いました。

横尾さん私もまさか自分だとは思いませんでした。評価対象期間中は私の仕事が上手くいかなかったことが多く、そこそこの出来だと思っていたからです。それなら他にふさわしい方がいると思っていたので、なんでというのが大きかったですね。ただ、評価していただけたことで周りは見てくれているのだと思いましたし、今後への期待を受け止めて、感謝の気持ちにもなりました。

中村さん受賞したのが入社2年目くらいの時で、自分の仕事に自信があったわけでも、特別成果を出せていると思っていたわけでもなかったため、私も「なぜ自分が」と驚きました。トモノカイにはMVPを取ろうと思って仕事をしている人はあまりいないと思いますが、私も賞を意識して仕事をしていたわけではありませんでした。最初は驚きましたが、受賞理由を上長から聞き、数字で見える成果だけでなく私の日々の業務への向き合い方を評価していただけたんだと思いました。素直に凄く嬉しかったのと同時に、今後さらに頑張らないといけないという、自分に対するプレッシャーも感じましたね。

仕事をする中で困難だったこと

――MVPであれば半年、経営理念アワードであれば一年という選考対象期間を通して、一番困難だったことと、それをどのように乗り越えたかを教えてください。

横尾さん私のやっている編集の仕事は基本的にディレクションです。自分が何か生み出すというより、色々な人の関係性を整理しつつ物事を組み立て、新たな概念を生み出していく仕事です。考え方が違う人や自分の利益を優先しようとする人など様々な人と関わるので、そういう人たちをまとめて一つのものを予定通りに作るのは、非常にすり減ります。そんな中で自分の信念を曲げてはいけないところと、ある程度柔軟に対応しないといけないところの見極めをするのが難しかったです。色々な人が色々なことを考えている中で、一つの共通するものを作るというのは楽しみでもあり大変でもありました。

中村さん私の場合は自分のプログラムデザイナーとしての業務以外の部分も評価して表彰していただきました。というのも、当時うちのチームに5年いたリーダーの先輩が1年弱不在で、チームがかなり不安定でした。司令塔がいなくなり、社員もアルバイトも皆どうしていいかわからない時期が続いていました。その時私はリーダーなどではありませんでしたが、リーダーの先輩の次に歴が長かったこともあり、「自分が何かしないといけない」という使命感に近いものがありました。それで日々の業務もやりながらチームマネジメントに近いことに挑戦して、それが評価されました。意識してその状況を乗り越えたというよりは、危機感や使命感がある中でもがいてやったことでした。周りの皆さんが凄く助けてくださったので、チームの力あってのことだったと思っています。

坂田さん僕の場合は入社してまだ5ヶ月ほどたったにも関わらずコンペを乗り切った一連が評価されたのだと思います。コンペを乗り切るという課題の中で、社員に様々な意見をいただいたりもして部門全体に差支えてもらいました。大変なことがあったら部門の皆で支える、意見を集約して正しく手順を踏んでいけば乗り越えられる、 という部門のモデルケースを作れたのではないかと思っています。

仕事に誠実に向き合い、逆境も楽しむ

――仕事をする上で大切にしていることを教えてください。

横尾さんきっと全員に共通するのは「誠実さ」ですよね。

坂田さん中村さん:そうですね!

横尾さん:自分に対しても人や物に対しても誠実に向き合い、後ろめたいことをしないことで、適切な解が見えてくると常に思っています。トモノカイに入って意識しているというか、皆さんからその意識を感じますね。

中村さん:トモノカイの行動規範には「逆境を成長の機会と楽しむ」というものがあります。仕事をしている中で壁にぶつかることや辛いことはたくさんありますが、それすら楽しめる・頑張れる環境がトモノカイにはあると思います。辛いことがあっても皆さん助けてくださるので、難しそうな仕事や新しい案件も「とりあえずやってみるか」と考えられるようになりましたね。前職だったら逃げていました。

坂田さん凄く分かります。僕は前職とのギャップで言うと、皆課題から逃げないなと思いました。仕事中常に「絶対諦めない」という気持ちで課題に向き合っている。当たり前のことかもしれませんが、それに支えられている部分は大きいですね。

中村さん適当に仕事をしている人はどの部門にも一人もいないんですよね。入社して正直驚きました。

横尾さん「逆境を楽しむ」という一言では表しきれませんが、自分と向き合い課題を解決していく過程を疎かにしなかった過去の自分を今振り返ると、逆境を楽しめていたのかもしれないと思いますね。

表彰制度を自分のモチベーションに繋げる

――MVPなどの社内表彰があることで、自分の仕事へのモチベーションに影響があったと感じますか?

中村さん賞を取るために仕事を頑張っていたわけではありませんが、認めて称えていただける機会があることが賞をいただいた後のモチベーションに繋がっています。 単純に目の前のことに向き合い続けた結果賞をいただけたことで、「辛くても頑張っていれば見てくれている人がいる」と思えました。社内表彰制度があることはとても良いことだと思います。

横尾さん私は以前MVP受賞者が表彰されているのを、「受賞できなかった自分との差は何か、 受賞するためにはどうすればいいのか」というように努力の差を測ろうと思って見ていました。賞を取るために頑張るわけではありませんが、受賞すれば全社的に知ってもらえる、認めてもらえるというメリットがあります。 表彰された側とされなかった側は明確に分かれるので、表彰式は人との差を考えるきっかけになります。特に同じ部門の人や、同世代の人と比べて自分を高めるために使ってほしいですね。

中村さん刺激を受けますよね。他部門で全く別の仕事をしている人を見てもどんな取り組み方をして表彰されているのかがはっきり分かるので、「自分はどうなのだろう」と考える良い機会になっています。

坂田さん表彰式の時は前回の受賞者が運営側・表彰する側になります。実際に僕らが運営側になった時、「表彰することがメッセージになる」と思いました。「これから部門を引っ張るのはあなたですよ」と伝える場だと思うと刺激になりますし、良い意味でプレッシャーにもなります。トモノカイのMVPは経営理念に紐付けて選ばれているので、表彰されることで伝わるメッセージが分かりやすい。ただ「MVPです」ではなく、 この経営理念に紐付いていて、このアクションが良かったから選ばれたというのを全社に発信するのがとても良いと思います。

――MVP・経営理念アワードを受賞してから何か変わったことはありますか?

坂田さん自信になりましたね。「このプロセスは悪くないんだ、ということはこれを再現することが求められているんだろうな」と裏付けをもらった感じがしました。

横尾さん経営理念や行動規範に紐づけて伝えてもらえるので、自分の仕事への向き合い方が会社の考えに沿っていることが確認できました。「今やっていることをこのまま続けたり発展させていったりしていい」という安心に繋がりました。

中村さん私も賞をいただいたことで自分のやってきたことが間違っていなかったのだと自信がつきました。さらに、評価していただいたところを今後伸ばして、他の人に広げていくことが求められているのだと思いました。自分が次どういう方向に向かえばいいかを意識するようになりましたね。

今後の目標

――最後に、今後の目標を教えてください。

中村さん事業・部門の話で言うと、 プログラムを導入いただいてる学校の数はまだ拡大の余地があります。皆さんそうだと思いますが、自分たちが作っているものに凄く自信があって、大好きなのです。学校数を増やしたりより大きいプログラムをやったりして、さらに多くの学校・子供たちにプログラムを届けたいと思っています。

個人の話をすると、プログラムの企画をするプログラムデザイナーが私ともう1人しかおらず、今は小さいチームにいます。今後事業の成長に伴ってチームが大きくなる中で、私に求められる役割は今までに蓄積したノウハウを還元することと、チーム一人ひとりが自立してプログラムの運営ができるようチームマネジメントをすることだと思っています。今後はそのスキルを伸ばしていきたいです。

横尾さん私の一番の目標は子どもに自分で生きられる力を身につけてもらうことです。それに向かって私もトモノカイも今までやってきました。未来教育創造室の目線で言うと、教材を作るなどの色々な活動、点と点が線で繋がってきたのが2023年でした。その点を全て繋げ、子どもにとっても先生にとっても良い、学校をトータルでサポートできる体制を作りたいと考えています。

個人の話をすると、私はその線を作る準備をしています。部門には営業やコンテンツ作りなど、得意分野が違う人が集まっていて、それぞれ様々なことをやっています。協力できるのはどこか、どこを繋げばよりお客さんが集まるかなど、全体を俯瞰して点を繋げ、世界観全体を広げていきたいと思っています。

坂田さん事業の話で言うと、僕も自分が扱っているプログラムが好きで自信を持っています。ただ、プログラムによって良い現場を作るためのプロセス一つ一つの完成度が現時点で100%ではないと思っています。先生とのコミュニケーションやプログラム作りなど、それぞれのプロセスの純度を高めることでより良いものが出力できます。そのために今は一つのプロセスを効率化したり、外部の力を頼ったりしていますが、自分はリーダーとして、現場で何かやるというよりプロセスの純度を高めることに貢献して、出力するものをより良いものにしていきたいですね。

個人としては、今後は新規営業にも挑戦したいです。自分の強みはコミュニケーション力で、今後もそれを活かして仕事をしていくと思います。そのため、それに付随する仕事をなるべく多く経験しておくことが自分のためにも会社への貢献にもなるのではないかと考えています。そういった挑戦をすることも視野に入れつつ、まずは今のポジションで最大のものを出力したいです。

◇ ◇ ◇

「社内表彰制度によって、表彰された方だけでなく表彰されなかった方にも良い影響がある」というのが非常に印象的でした。

トモノカイには理念を意識しながら仕事に向き合う文化・互いの努力を称える文化があるということを改めて実感しました。

今後も社員の皆さんの活躍から目が離せません。