プログラムディレクターの仕事とは?放課後学習支援に欠かせない学校のパートナー【トモノカイおしごと事典】

はじめに:プログラムディレクターが属する放課後支援部門とは?

教育に携わる全ての人が理想や目標を持っていますが、現実の難しさに苦しみ、悩んでいます。

放課後支援部門ではそんな課題を抱える学校のパートナーとなり、理想と現実の両面に向き合いながら、 『学習メンター®プログラム』という教育プログラムを提供しています。

学習メンターⓇプログラムでは、中学校や高校の放課後の時間・場所を利用し、放課後学習サポートを行っています。生徒さんには、プログラムでの学びを通じて自信を持ち、今後の人生を豊かに歩んでいただきたいと考えています。

プログラムディレクター(以下:PD)は、学校の先生方との信頼関係を構築しながら、生徒にとってより良い「教育プログラム」を企画・設計・運営するプロフェッショナルです。

今回はそんなPDの仕事について、マネージャーへの取材を基に解説します。

PDのミッションは最適な教育プログラムを学校に提供すること

放課後学習支援を行う学習メンター®プログラムは塾や予備校を学内に導入するアウトソース事業ではありません。

学校のパートナーとなり、必要かつ最適な学びの場をデザインすることを何より大事にしています。学校から評価されているのも、学校の目標、課題、文化にあわせてカスタマイズできることです。

PDは学校の目標や課題を明確に把握し、より良い場を設計するためにも、担当の先生だけではなく、学校の管理職、学年主任や進路部長などの先生方と信頼関係を構築する必要があります。そして、最適な「教育プログラム」を企画・設計・運営するプロフェッショナルとして認めてもらい、頼りにされることを目指します。

PDチームの体制と業務内容

PDは3~4名ごとのチームに分かれて活動しています。

チーム内にて知見を共有しつつ、プログラムディレクターそれぞれが学校ごとの企画運営責任者となって下記の仕事を行います。

 ①プログラムの新規企画・設計

まずは学校の先生方と対話しながら、1年を通じた活動計画を立てます。

その場その場の対応に終始せず、目的目標をもってプログラムを運営することが重要です。あらかじめ共通の目標設定を行うことは、価値を認識していただき、さらなる価値提供に繋げるためにも重要になります。

「どうしたら学習メンターと共に最高の現場を創れるのか」、「どうしたらより生徒に価値を届けられるのか?」を起点に設計しています。

 ②学習メンター(大学生講師)のチームビルディング・育成

各学校ごとに、総勢約800名の優秀な難関大生が学習メンター(講師)として働いています。

どれだけ素晴らしい教育プログラムを設計したとしても、その場で生徒と対面する学習メンターが同じ方向を向いていなければ失敗に終わります。

学習メンター自身が一緒にプログラムを良くすることを考え、主体的に行動するマインドやチーム文化を作ることが円滑にプログラムを運営し、品質を高めることに繋がります。

PDが独断ですすめ指示を行うというよりは、学習メンターをしっかり巻き込みながら一緒に考えるチームを形成することが重要です。

 ③日々のプログラム運営管理

学習メンターのシフト調整や育成を行いつつ、プログラムにおいて生徒さんに価値を提供できているか確認しながらPDCAを回します。

学習メンターにも、日々振り返りと報告を行ってもらい、改善に繋げることが重要です。さらには、振り返りや報告を行うことを前提に、振り返るべきポイントを事前に想定し、メンターへの指示や仕組みを作ることも大切になります。

また、これらの振り返りは学校にとっても重要なポイントとなるため、あらかじめ何をどれくらいの頻度で学校に報告すべきかをイメージの上、日々のプログラム運営管理を行う必要があります。

 ④学校への報告・企画改善提案

学校のパートナーとして企画設計を行い、学習メンターとともに運営した結果、どう感じていただけるかを学校目線で評価と振り返りを行い、次の改善に繋げます

そのため、トモノカイ側の目線ではなく、先生方の目線を持てるように、定期的に対話の機会を設けることを大切にしています。

⑤組織活性化のための中長期プロジェクト

探究やSTEAM教育、その他学校横断型のプロジェクトなど自分でもっと企画・実行していきたいことがあれば、「やってみなよ!」となる文化です。

そのため、自分の学校だけでなく、学習メンタープログラム全体を活性化させていくような仕組みを自ら企画・実行しているPDもいます。

PDとして歓迎するスキル・マインド

多くの方を巻き込み、リードしながら生徒・学校のためのプログラムを企画運営していただくために、以下のスキル・マインドをお持ちの方を求めております。

■課題の本質を見極め、解決する力

課題の全体像を把握し本質を見極め、解決していく能力が必要です。

学校の悩みや困り事をヒアリングしながら、それが何に起因するものなのか、どうすれば解決するかを学校・先生方視点で見極めるのが仕事の第一歩となります。
その上でプログラムを設計し、学習メンターを巻き込みながら学校の課題を解決します。

■人が好きで、対話や議論が好きな方

複数の方に協力を仰ぐ必要があるため、関係する先生方や学習メンターに「納得」してもらうことを大切にしています。
パートナーとして同じ方向を目指すためにも、人との対話や議論が好きという方におすすめです。

■教育に関わり、社会に貢献したいと感じている方

トモノカイが掲げる「教育の再設計」に共感し、一緒にやっていきたいと感じていただけることを求めています。一緒に働くメンバーたちも教育に熱い想いを持っている方が集まっています。

■変化や新しいことへチャレンジするのが好きな方

時代とともに教育の在り方も変わり、状況に応じて現状を変えていくことが求められます。
今の状態に満足せず、常に向上心を持って新たなチャレンジをしたい方と一緒に働きたいと考えています。ビジネスとして事業や企画を自分で立ち上げてみたいという想いがある方への機会も積極的に作っていきたいと考えています。

■求めているご経験

・法人向けの顧客折衝のご経験(営業、コンサルティング、CRMなど)
・お客様の課題解決や提案活動に携わったご経験
※教育業界でのご経験や、営業・マーケティングなどの業界・職種経験は問いません       

PDの仕事のやりがいとは?

学校現場で、生徒さんの変化を目の当たりにしたときに、やりがいを感じます。

以前、プログラム導入先の学校様で、勉強意欲が非常に低い生徒さんをサポートしていました。放課後支援で「学習メンター」と関係を深めるうちに「政治経済について語りたい」「数学の微分積分をもっと学びたい」と自分から発信してくれるようになったんです。

学校のクラス単位ではやり切れないきめ細やかなサポートによって、生徒さんの可能性をさらに引き出していけるのだと実感しました。

また生徒さんの変化を感じていただいた先生方から、人事や経営に関わるような悩みを相談してもらえるようにもなりました。
現場の目線に立って支援すればするほど、学校との信頼関係が築けていくのも非常に嬉しいですね。

PDのキャリアパス

各々の得意分野を活かしながら経験と実績を積み重ね、より専門性の高い教材・教育コンテンツ作りのスペシャリスト、もしくは経験を生かしてチームリーダー、PD統括リーダーへとステップアップしていきます。

PDを目指す人へのアドバイス

放課後支援部門では人の成長を信じ、熱い想いを持って日々の業務に励んでいただける方を求めています
一緒にはたらく大学生の学習メンター含め、生徒さんの成長エピソード等の状況をシェアしながら称賛し合うことが多いです。
人の成長に対して諦めることなく、熱い想いを持ち続けられる方には良い職場環境なのではないかと思います。

PDとしては、学校の先生方、学習メンター、その他チームのメンバーなど関わる人も多いため、様々な方の視点に立って考えられることが必要です。したがって他部署や他メンバーとの折衝経験・エピソードなど、面接でお聞きさせていただくかもしれません。

また、トモノカイは「仕組化」が文化として根付いている会社です。
「自分のみが成果を出していく」という思考より、いかに「他メンバーでも自分と同じように成果をだしていけるようにするか」といった思考を大切にしています。こういったエピソードもあればぜひ面接にてお聞きしたいですね。


以上、プログラムディレクターの仕事についての解説でした。

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