チームとともに成長し、教育の再設計の輪を全国へ

学校の先生方と協力しながら、生徒にとってより良い「教育プログラム」を企画・設計・運営するプロフェッショナルである、トモノカイの「プログラムディレクター」。
今回はプログラムディレクターのチームリーダーとして活躍されている丹羽さんにお話を伺いました。
インタビューから見えてきたのは、丹羽さんの向上心に溢れた仕事・キャリアへの向き合い方、教育やチームメンバーへの熱い想いでした。

【目次】

丹羽さんのプロフィール

視野を広げるため、教育系ではない会社へ

入社から現在まで

人に寄り添い、自ら学びながらマネジメントをする

“メンバーファースト”のリーダーに

経験プラス学びのアドバイスを

今後の目標

丹羽さんのプロフィール

新卒でIT系の会社に入社し、通信機器の法人向け営業に携わる。
2019年3月にトモノカイへ入社。
プレイヤーとしてプログラムディレクターの業務を経験し、現在はチームリーダーとして活躍中。

視野を広げるため、教育系ではない会社へ

――トモノカイに入社するまでの経緯を教えてください。

前職はIT系の会社で、スマートフォンやタブレットなど通信機器の法人向け営業を3年間担当していました。
元々は高校の国語の先生に憧れがあり、大学生や高校生の頃から教育分野に興味がありました。ただ、教員の免許を取得し、教員になるか教育系の会社に行くか、全く別の仕事をするか考えたときに、最初は視野を広げるために教育と全く関係ない仕事をしようと思い、IT系の会社に入りました。
前職で3年ほど働き、教育の道に進みたいと思い始めた頃、当時のトモノカイの人事部長と外で偶然お会いする機会がありました。僕の教育への思いを伝えたら、 トモノカイに来ないかと誘っていただいて、リファラルで選考を受けて入社しました。

――元々教育に関心があったとのことですが、自分で転職のタイミングを決めたというよりは、きっかけがあって転職されたということですか?

そろそろ転職しようという気持ちは少しありました。
前職で3年働いて成果を出せるようになった頃、やはり自分がやりたいのは教育だと思い、転職活動を始めました。ピンとくる会社がなく、仕事をしながら転職活動もする中で出会ったのがトモノカイでした。運命だったのかもしれませんね。

入社から現在まで

――入社してから現在まで、どんな業務をされてきたのか教えてください。

プログラムディレクターの職種で入社し、学校の担当者として、先生方や学校の課題解決や放課後支援プログラムの企画・改善、学習メンターの大学生のチームマネジメントを3・4年行いました。
そして1年半程前からは4人のメンバーがいるチームのリーダーを務めています。
自分が担当している一校とやり取りをしつつ、メンバーの育成やアドバイスをするなどのリーダー業務をメインで行っています。

――入社後のキャリアプランは元々考えられていたんですか?

そうですね。ただ、しっかり決めていたわけではなかったので悩んだこともあります。
それこそ教育の仕事にいずれは就きたいという想いはずっとありましたが、「3年仕事をしてから4年目で転職する」などと細かく決めていたわけではありませんでした。

――悩んだ時はどういったことをされていたのですか?

友人に相談することもあれば、オンラインサロンなどで色々な人と話して人脈を広げることもありました。
トモノカイの当時の人事部長と話すきっかけができたり、良い出会いがありましたね。
トモノカイに入社した頃は特に行動派だったので、「とりあえずできることは全部やってみよう」と考えて色々なことをやっていました

人に寄り添い、自ら学びながらマネジメントをする

――マネジメントをする立場になって、特に困難だったことはなんでしたか?

難易度の高い課題があるとき、自分のプレイヤー時代の経験の中でしかサポートができなかったことです。
人に寄り添って面倒を見ることや相談に乗ることは得意なので、そこで困ることはありませんでしたが、仕事の難しい局面において力不足を感じるときはありましたね。
本を読むなどして学んだり、上司がどう考えているのかを自分なりに噛み砕いて勉強してみたりしながら、必死にやっています。

――「寄り添うことが得意」というのは、今までの経験で身についたものなのですか?

元々人に教えたり人の面倒を見たりすることは好きでした。
この仕事をする中でメンバーの目線になって寄り添い、次にやりたいことや得意・不得意などを一緒の立場になって考えることは、得意というより好きなのだと思っています。
だから今の仕事は自分に合っていると感じますね。

――プログラムディレクターの職種の方は人に寄り添うのが得意な印象があります。丹羽さんの周りにはそういった方が多いですか?

プログラムディレクターは関わる相手が多い仕事です。
例えば先生方の中でも、ご立場によって想いや重要視される点が異なりますので、全体を見つつ各先生方のご立場に寄り添った上で提案やお話をすることを日々心がけております。
人に寄り添えないと難しい仕事である故に、人に寄り添うことが得意なメンバーは多いですね。
だからチームの雰囲気も居心地も良いです。

“メンバーファースト”のリーダーに

―丹羽さんから見て、現在担当されているチームはどんなチームですか?

メンバーがそれぞれの強みを活かして仕事をしている、個性の塊だと思っています。あとは学校現場に一番近い仕事なので、教育に対してとても真摯だと思います。トモノカイのコアバリューである「誠実」にふさわしい、教育に誠実に向き合うメンバーしかいないと自信を持って言える。 生徒さんや学校さん、教育体制への熱い思いを持った人が多いですね。

――チームリーダーの立場として、目指しているチーム像やリーダー像を教えてください。

メンバーはそれぞれやりたいことがあってこの会社に来ていると思うので、それを仕事の中で実現できるようサポートしたいです。
自分で学校開発の事例を1つ作って、それをモデル校としてムーブメントを広げていきたいというメンバーもいれば、興味を持っている学習分野にいずれ関わりたいというメンバーもいて、それぞれやりたいことを元に今の業務に取り組んでいます。
ただ、業務に取り組んでいると目先のことで精一杯になってしまいがちなので、元々やりたいこととその中で今できること、それが長期的にできることを一緒に考えながら、叶えるサポートをしたいですね。
そうすればメンバーも楽しいと思いますし、トモノカイの「教育の再設計」というミッションを果たすことにも繋がると思います。
自分が前に出て何かをするというよりは、メンバーの後ろでメンバーが自己実現するために必要なことをコーチングするような、そんなリーダーになりたい・チームにしたいと思っています。

――チームメンバーの方とは業務に直接関わるお話だけでなく、個人のキャリアのお話などもされているのですか?

月1回は必ず各メンバーと話をする時間を取っています。
また、私が忙しそうにしていることでメンバーが相談しにくくなると良くないので、メンバーファーストにできるよう、可能な限り自分の予定は空けておくようにしています。
業務整理はプレイヤー時代からやっていましたが、リーダーになってからメンバーに時間を割くためにより効率的に時間を使うことを意識していますね。

経験プラス学びのアドバイスを

――リーダーとして業務されている現在、プレイヤー時代に経験しておいて良かったと感じることはありますか?

先生や大学生メンターなど、様々な関係者の目線になって、論理と感情をいかにバランスよく混ぜ込めるかを実務の中で学べたのが良かったです。
「A案の提案はロジックとしては合っているけど、先生方の今困っていることや興味関心事項から考えると、別のB案で提案した方が先生方にもご納得いただけそうだし、学校さんやその先の生徒さんたちにとって本質的じゃないかな」というようなアドバイスができるようになったのは、実務の中で様々な人と関わって興味関心事項や考え方を学べたからだと思います。
何かに偏ることなくフラットに物事を見れるようになったのが今の業務にも活きています。

――プレイヤー時代から多くの関係者の方々と関わられていますよね。

各学校の先生や現場の大学生メンターに加え、そこに関わる外部業者さんなど、様々な関係者と関わりました。
プログラムディレクターの仕事はどこかを優先するとどこかが上手くいかなくなることが多い、難しいものです。
プレイヤーとしてがむしゃらに仕事をする中で、それぞれの関係者に話を聞き、フレームワークや論理、目的を考えながら、落としどころを見つけて行動する力が身につきました。

――チームのメンバーの方にはご自身の経験をもとにしたアドバイスをすることが多いのですか?

自分の経験をもとにしたものもありますが、本や上司の考え方から追加で学んだことを踏まえてブラッシュアップしながらアドバイスをしています。
自分の経験に甘えてしまうと、自分の枠の中でしかアドバイスができない。それではメンバーに信用してもらえないと思うので、常に学び続けることを大切にしています。
例えば、どんな人と会話していても学べるものが必ずあると思っているので、誰かと話すときにはその人の強みを吸収するようにしています。
考え方を取り入れる、良い言い回しを使ってみるなど、人の良いところを見つけて真似することは多いですね。
メンバーファーストで考えたときに、自分自身の成長を止めないほうが絶対に良いと思っています。

今後の目標

――最後に、丹羽さんの今後の目標を教えてください。

時代に合わせた公教育の再設計の輪を全国に広げていきたいと思っています。
今プログラムを実施しているのは首都圏・京阪神のみですが、公教育の場に入って価値を届けることができているので、いずれは地方にも、放課後支援・メンタープログラムのサービスを通じ、教育を時代に合わせて再設計していくという意識を広げていきたいですね。
教育の再設計をすることによって日本全体が明るくなり、幸せな人を増やすことができれば良いなと思います。

◇ ◇ ◇

丹羽さんが「メンバーの成長のために、自分自身が成長しなければならない」とおっしゃっていたのが印象的でした。
”メンバーファースト”でチームを支え、メンバーとともに成長していくという丹羽さんの姿勢から、トモノカイ社員の「成長」の価値観が伺えたのではないでしょうか。