「学校の内部で教育を変えていく」プログラムディレクターの仕事とは
- 2018年入社
- 放課後支援部門
学校の先生方と信頼関係を構築しながら、生徒にとってより良い「教育プログラム」を企画・設計・運営するプロフェッショナルである、トモノカイの「プログラムディレクター」。
「ここまで学校に入り込んで学校改革に関われる仕事だとは思っていませんでした。」と語ってくださったのは、プログラムディレクターとして活躍されている山﨑さん。
入社理由や仕事の魅力など、山﨑さん自身とプログラムディレクターのお仕事についてお話を伺いました。
【目次】
● 今後の目標
山﨑さんのプロフィール
新卒で教育系の会社に入社し、営業に携わる。2018年4月にトモノカイへ入社。
放課後支援プログラムの事務処理などを経験し、現在は「放課後支援部門」にてプログラムディレクターとして活躍中。
トモノカイに入社するまで
――山﨑さんはトモノカイへの入社前に教育系の会社で営業をされていたと伺ったのですが、なぜトモノカイに転職しようと思ったのですか?
前職は教育系の会社で、専門学校や通信制高校事業の生徒募集をする営業をしていました。
お問い合わせいただいた生徒さんや保護者の方の相談に乗る中で、例えば不登校で通信制高校への進学や転校を希望している方であっても、将来的には大学進学を目指している人が多く、保護者や中高の先生にも「高校卒業後はやっぱり大学に行ってほしい」と言われることも多くありました。
このようなことをきっかけに、「大学受験」や「大学進学の支援」を行う会社の方が需要がありそうだと思うようになりました。
また、前職では営業として進路相談に乗り入学いただくまでの過程を対応し、入学後の生徒さんのフォローは違う部署が支援をする流れだったため、自分で最初から最後まで支援できる業務に携わりたいと思い始めました。
そんな時に偶然トモノカイの求人を見て、事務も学校現場の仕事もできる点、大学受験や進学に向けてのサポート、教員の働き方を変えるなどの教育改革を目指している点が自分に合っていると思い、入社を決めました。
学校に入り込んで、教育を変えていく
――山﨑さんの現在の仕事内容を教えてください。
プログラムディレクターとして、幅広いプログラム・イベントを学校に入り込んで運営しています。
例えば、生徒さんが放課後の学内の教室で勉強できる環境を整え、そこに大学生を派遣し、生徒さんの質問対応や進路相談に乗る、といった放課後の自習室のプログラムを行ったり、学校行事や試験に応じたガイダンスやイベントを大学生と一緒に企画運営したりしています。
まず「この学校ではどういう目的や目標を持ってプログラムを運営するか」を先生方と話し合い、どのようなプログラムをやるか決定します。その後プログラムの概要を大学生に伝え、一緒に準備し、当日運営まで行っています。
基本的に先生・大学生とやり取りをして改善施策を打つことの繰り返しで、それに加えて生徒さんや保護者から直接お声がいただけたら取り入れて改善していくという流れです。
――入社する前と後で、印象が変わったことやギャップなどはありましたか?
ここまで学校に入り込んで学校改革に関われる仕事だとは思っていませんでした。
学校の共学化や学校のコースの変更など、まだ保護者にも伝えていないようなことを先に教えていただいて、それに合わせて今後どうするかを考えることもあります。
「学校の内部にこんなにも関わるんだ」と驚きました。
――トモノカイのプログラムディレクターという仕事の魅力は何ですか?
塾や家庭教師とは違って、学校現場に入り込んで、先生と大学生とより良い教育を作っていけることです。
生徒さんを変えるだけでなく、先生の働き方を変えたり学校改革に関われたりもします。現場で生の声が常に聞けて、教育を変えていけるところが本当に魅力的ですね。
――「教育を変えていく」というのは山﨑さんのお仕事のやりがいにも繋がっているんですか?
そうですね。自分が関わっている人たちが変わっていくのがこの仕事のやりがいだと思います。
最初勉強しないどころか席に座らず時間にも来なかった生徒さんが、勉強をちゃんとやるようになって大学に合格し、笑顔で卒業していく。
最初は生徒の前で緊張していた大学生が、生徒さんに堂々と振る舞えるようになって、 後輩の大学生の育成に携わる。
生徒さんやメンターが凄くキラキラして卒業していくのが一番嬉しいです。
また、先生方が「ありがとうございます」、「これからもお願いします」と言ってくださるのも嬉しいですね。
この仕事だからこそ身につくスキル
――プログラムディレクターの業務を通して、どのようなスキルが身につくと思いますか?
色々ありますが、学校とのやり取りでは提案力、大学生とのやり取りではマネジメント力、共通してコミュケーション能力が特に身につくと思います。
学校方針や先生方の要望に合わせた提案をもっていきお打ち合わせを重ねること、日々電話やメール、訪問でのコミュケーションをすることで、学校と一緒に理想のプログラムを形にしていきます。
また、大学に関しては毎週固定で勤務できる方が多いところだと1校に40~50人程いて、担当校を3~4校を持つと1人で100人を超える大学生をマネジメントすることになり、各大学生をまとめる力が必要になってきますね。
――校長先生など、エグゼクティブ層の方にご提案をすることもありますよね。
そうですね。窓口の先生との定期的な連絡や打ち合わせに加えて、校長や理事長、管理職の先生方とやり取りをすることも多くあります。
――学校の管理職の先生と関わる場合と、一般的な事業会社のエグゼクティブ層の方と関わる場合とで関わり方が異なると思うのですが、どのようなことを意識していますか?
学校の先生は生徒さんの変化を一番気にされるので、生徒個人名を出すと凄く親しみを持ってお話を聞いてくださります。
「自習室に〇人来てこんな様子でした」と言うよりも、そこにプラスして「〇年〇組の〇〇さんがこんな様子で利用していました」と言う方が話が広がりやすいです。
例えばそのような話から「今、課題を出さない生徒が多くて…」と相談をいただいて、課題連携の取り組みの提案に繋がることもあります。
また、他校事例の紹介もするようにしています。
プログラムをやったことで他校の生徒がどうなったのか聞かれたり、他校の良い事例をうちでもやりたいと言われることが多いです。
担当している学校の課題を見つけたら、似た課題を解決した他校の事例をいくつかまとめて紹介すると、先生に提案を受け入れてもらいやすくなります。
交流が多く、仲良くなりやすい部署
――プログラムディレクターの方々はどのような方が多いですか?
営業スキルが必要な仕事なのもあって、明るくて人と話すのが好きな人が多いです。
よく「(山﨑さんが所属する)放課後支援部門は仲が良いよね」と他の部署の方に言われます。時間が合うメンバーがいれば平日はランチや飲み会に行ったり、休みの日も遊びに行ったりすることも多いですね。
今後の目標
――最後に、山﨑さんの今後の目標を教えてください。
今後はリーダーになって後輩の育成をすることと、大学生の育成プロジェクトの立ち上げに挑戦したいと思っています。
学校現場で運営するプログラムにおいて大学生一人ひとりの個性や価値をより活かせるような場所にしたいですね。
◇ ◇ ◇
山﨑さんが「現場の声が常に聞けて、教育を変えていける」とおっしゃっていたのが印象的でした。
学校という普段から生徒が学んでいる場で新しい教育を作っていくことができるのが、トモノカイのプログラムディレクターならではの面白さだと感じました。