子育てと両立しながら、トモノカイで描く「好き」を見つけられる教育の実現

こんにちは!トモノカイ採用担当の大塚です!

今回は新卒1期生として入社し、放課後支援事業のプログラムディレクターを務めた後に、育休を経て、現在は在宅ワークを中心に新しい教育プログラムの開発に携わっている近藤にインタビューさせていただきました。

こちら読めば、育児と両立しながらトモノカイで働くイメージが湧くと思うので、ぜひ読んでみてください!

教育の価値観を180度変えたゼミ活動

――さっそくですが、トモノカイへの入社に至る経緯を教えてください。

大学時代に、学習環境デザインという世代や地域を超えたコミュニティにおける学びの場のデザインについて学ぶゼミに所属しており、そのことがきっかけで教育に興味を持つようになりました。

今まで私がイメージしていた「教育」は受験のための、いわゆる「知識を詰め込む」教育だったのですが、その考えが180度変わる体験をして、もっと教育を突き詰めてみたい!と思いました。

――それはとても気になります!どんなゼミだったんですか?

今までは「教育」って塾や学校の授業のように、先生が知識を一方的に教えるものだと思ってたんですね。

でもゼミでの活動は、一言で言うと「みんなで話して、みんなで新しいものを作っていく教育」でした。

例えば小学生に向けて、動画を逆再生するアプリを使って、

「どんなシーンを撮影して逆再生したら、面白いと思う?」

って問うんです。

そこで、ボールを上から落とすシーンを撮影して逆再生すると「ふいっ」とボールが浮いたように見えて、「おお―っ」と子ども達の歓声が上がって、目がキラキラしてて。

それを見て、ハッとさせられて。

――どんなことを感じたんですか?

”教育”という言葉に対する価値観が180度変わりました。

そういえば、私も子どもの頃は新しいことを知るのが楽しかったはずなのに、いつの間にか勉強が受験やいい大学に行くための手段になっていたなと。

でも、私が小学生だったらこういう教育のあり方を知りたかったし、こういう教育が広がったら、もっと学びが楽しくなるし、子ども達の選択肢も増えるなあって思ったんです。

さらにゼミでは、ワークショップの活動を俯瞰して映像を取って、人がどう動いているか行動分析をしたり、ICレコーダーで授業を録音して会話の発話研究をしたり、様々な角度から学びの場を分析しており、

それで色んな形の教育の在り方を世の中に普及していきたいと思っていました

――大学生から貴重な経験ですね!その中でトモノカイに入社したのはなぜですか?

リクナビで「教育」と調べて面白そうな会社だなと思って、選考を受けていくうちに、色んな人の魅力に触れて、この会社に入りたいと思いました!

――力強いですね!ベンチャー企業への迷いはなかったんですか…(当時のトモノカイはインタビュー当時の1/3の社員数でした)

いや、全然ありましたよ!笑

私は元々、憧れで意思決定をしていくタイプで、青学に入りたい!スタバで働きたい!ときたら、有名企業で働きたいというのが、自然な流れで…でもトモノカイは無名だしって…

――これから一緒に有名にしていきましょう!というのは置いといて、それでもトモノカイを選んだ理由は何ですか?

トモノカイは一緒に働く人が魅力的でした。

実は就活中に自分が憧れていた有名企業の方と話す機会があって、

私「この会社でこういうことをしたらいいんじゃないかと思いますが、どうでしょう?」
有名企業社員「それ許可下りないし、やっても無駄だからやめたほうが良いよ」

なんて会話があったんです。

その時に、やる前から、やらない理由ばかり並べるのってどうなんだろう?あれ?私この企業に入って楽しく働けるのかな?と思ってしまいました。

一方トモノカイの社員は、想像以上に多様なバックグラウンドで、全員が仕事に前向きに取り組んでいたのが印象的でした。

トモノカイは教育系の会社なのに、色んな業界出身の方や多様な経験の方がいて、話を聞いてワクワクしたんです!私、ここで働きたい!って直感で思いました。

近藤さんの上司の内山の記事はこちら

答えのない問いに向き合う学びを

――入社後には、どんなことをされてきたのでしょうか。

<1-3年目>
放課後学習支援事業のプログラムディレクター

<4年目>
育休により休職

<5-7年目>
STEAM教育プログラムの開発

まず最初は、学習支援事業の立ち上げを行っていました。

今でこそ、学校様に喜ばれるプログラムの型もある程度決まってきて、先生方にも信頼いただいて、学校数もどんどん増えていますが、私が新卒で入社した5年前は立ち上げ期で。

新たな教育を届けたい想いはあるけど、どうしたら上手くいくか確信がないまま、時に失敗もしつつ、毎日が試行錯誤の連続でした。

――どんな苦労があったんですか。

最初の頃はプログラムが勉強のための、勉強になっていて、理想とのギャップに悩みました。

学校や先生は「受験」が大切だと思っているので、メンターもそのサポートをして、ある程度満足してもらってはいたんですけど、それだけでいいのか?と思って。

それに伴って、生徒の参加率もどんどん落ちていって…

でも、現状を変える方法が、分からなくて、何度も何度も上司と意見交換をして、どうしたらよい現場になるか、ということを走りながら考え、行動してきました。

――どうやって乗り越えたんですか。

教育に興味を持った原点に返って、

「勉強のための勉強だけではなくて、自分のやりたいことや、学びたいことを見つけて、その達成のために人は学ぶのではないか」

という私が大切にしている考え方を、メンターや社員、学校関係者の方々に伝え続けました。

時には、学校の先生を巻き込んで、学校広報からその考え方を伝えていくように、小手先でなくより大きな視点でのアプローチを愚直に続けました。

結果として、生徒や保護者までも、その目的を理解してくれて、参加率も上がり、自分のやりたいことの実現のために勉強を行う生徒が増えました。

最後、私が育休で担当校を離れるときに、3年間関わった生徒から、

「僕は大学に行って弁護士になって頑張りたいと思います。育休に入る近藤さんのためにも、女性が社会でも働きやすい法の整備をしたいです」

とメッセージを貰った時は、本当にうれしかったです。この仕事をやってきてよかったなと思って。

仕事と家庭の両立を目指して

――近藤さんは育休から復帰されて、今は何をしているんですか?

在宅ワークメインで、STEAM教育プログラムの開発を行っています。今は頻繁に学校に行くことが難しく、上司と話して働きやすい環境を一緒に考え、つくっていきました。

育休中も、定期的に連絡をしてくれて、一緒にどんな仕事、どんな働き方をしたいか相談させていただきながら、環境を作っていけたことが嬉しかったです。

子育てをしながら働くという選択をする際には、各家庭で置かれた環境が異なると思うので、相談ベースで決めていける点はベンチャー企業のメリットだと思います。

最終的には、STEAM教育プログラムの開発という私のやりたいことと、働き方を両立できると思って、決めました。

STEAM教育とは?
Science(化学)/Technology(技術)/Engneering(工学)/Art(芸術)/Mathmathics(数学)を統合的に学習する教育方針のことです。プロジェクトを通じてこれらの要素を複合的に学べるカリキュラムを設計しています。

――具体的にはどんな仕事をされているんですか?

ドローン・SF・VR・建築領域など幅広い領域のプロフェッショナルの方を巻き込んで、子どものやりたいことを見つける場づくりを行っています。

例えば、ドローンの専門家とコラボして、学校で実際にドローンで動画を作る体験を通して、

「自分でもできた!」

という自己効力感を高める仕掛けや、なぜドローンは浮かぶのだろう?という工学的アプローチで大学で学ぶような学問にも通じるプログラム等を企画しています。

まさに勉強のための勉強ではなく、自分のやりたいことを見つけて、好奇心に従って学べる機会を提供する素敵なサービスにしたいという思いで頑張っています。

自分のものさしで自分を評価できる社会を創りたい

――最後に、今後やっていきたいことを教えてください!

自分のものさしで自分を評価できる子ども達を増やしたいです。今は情報が多く、SNSで色んな他人のものさしが目に入ってきます。

いい大学に入るために勉強を頑張る
大企業に入るために勉強を頑張る

そうじゃなかったら、自分ってダメなんだって、思ってしまう雰囲気があるんじゃないかなと思います。昔の私もそうでした。

でも、それってつらいと思うんです。

自分の中の幸せを自分で定義して、周りと違っても、自分が大切にしたい「これだ」と思えるものを見つけられたら素敵だなって。

STEAM教育を通して、最先端のテクノロジーに触れ、社会で活躍する方との出会いによって、

「私ってこれが好きかも」

に気付き、その「好き」を伸ばしていける学習環境を作り、多くの人に広めていきたいと思っています!


近藤さん、何より生き生きと教育について話すのが印象的で、壁にぶつかった時も、自分の想いをしっかり話すことで、周りを巻き込んで、教育を変えていく力強さを感じました。

本記事を読んで興味を持たれた方は、ぜひトモノカイを検討してみてくださいね。
トモノカイ一同、あなたのことをお待ちしています。